お客様の材料試験機を次世代へ リニューアル
現存システムをアップグレード
備品としての万能試験機
ロードセル装備の電気式負荷試験機が油圧負荷式に取って代ってから数十年、万能試験機は材料の品質管理機としても不可欠な道具になっています。
リニューアルサービスの内容
お客様から要請を頂きますと、まず弊社担当が試験機の状況をチェックし、チェックリストを提出します。更に使用頻度等により必要項目を分類し、更新必要項目を提示します。
これには試験治具のチェック、さらに新規提案なども含んでいます。つかみ具の自動化・標準化などの提案も行っています。一般的な更新内容は下記の通りです。
PCオペレーティングシステムの更新
現代の試験機に制御/計測用PCは不可欠ですが、旧OSのサポートが停止しただけで、試験機全体の更新が迫られることになります。
電子制御の更新
負荷用モータはブラシレスが一般的となり、メンテナンスフリーに近づいていますが、電子回路であるサーボシステムは老朽化します。
本体フレームの活用
鋼鉄製のリアクションフレームは長期の使用に耐えますが、これを廃棄しますとリサイクルにはトータルで莫大なエネルギーが必要です。インテスコのリニューアルサービスで、リアクションフレームを廃棄せず継続使用すれば、再処理によるエネルギーロスを抑えることで環境問題にも貢献します。
試験機本体の現状を動作確認の上、お客様に試験機の状況を説明、必要な項目をリストアップして、お見積書を提出いたします。
1)PC交換:
・計測系の確認
・更新部分:制御/計測PC、インターフェース・ユニット、試験プログラム
2)駆動モータ交換追加:
・更新部分:モータ、制御/計測コントローラ、インターフェース・ユニット
3)更新・残存部分のチェックと選択:内容詳細
・リアクションフレーム(テーブル、移動クロスヘッド、リードスクリュー、ギヤボックス等)
1975年創業のインテスコは、インストロン型万能試験機を中心に材料試験機分野の各種装置の開発製造メーカとして歩んでまいりました。基盤技術の革新に遅れることなく、今後もスタッフの能力拡充に努め社業として取り組んで参ります。
ケース・スタディ
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公的試験センターで20年使用した他社100KN万能試験機
現行試験機メーカー(他社)からの提案は、タッチパネルやモーターなどが古く、新規試験機が得だとの内容。
新規の試験機は金額は高額のため、予算も無くどうしたら良いかと当社へご相談いただきました。試験機を調査したところ、モーターとコントローラー関連以外は問題はなく、モーター関連の交換とPC含むコントローラー関連を新規にするリニューアルをご提案しました。
結果、新規試験機購入の半額程度でリニューアルができ、お客様にも喜ばれ、10年以上問題なく使用されています。 -
お客様の品質保証部で15年使用した50KN万能試験機
他社試験機の制御関連が古くなったためリニューアルしたいということで、現行メーカーと当社にご相談をいただきました。
現行メーカーからはリニューアルパックなどの商品でモーターなどの取り替え等で1週間の工期とのことでしたが、当社からの提案は「パソレコ+」を使用することにより、コントローラ関連ユニットとプログラムインストール済みのPCを持ち込むことで、現地作業は1日で終わる内容でした。
毎日稼働しているお客様の品質管理部では、1週間も試験機を止める事は不可能との見解で、当社が受注させて頂きました。
作業日程が短かかったため、費用も低く対応させていただくことができました。 -
Windws2000から新しいバージョンに載せ替え
現行試験機はWindws2000を使用しており新しいバージョンのOSに載せ替えたいとのご相談がありました。
当然ライバル社も提案してきましたが、プログラム作成等の面で費用を抑えた当社が受注させていただきました。当社は社内でプログラム開発をしているため、関連子会社や外注での作業が発生せず、費用を抑えたご提案が可能です。
試験機本体は丈夫で何十年と使用に耐えられます。しかし制御系やモーター系など電気関連は10年位から不調が出始めます(使用頻度等で差あり)。
日本の『もったいない』精神と同じで試験機も上記内容で永く使用できます。